手付かずの大自然が残る環境で、野生生物との調和を実践しています。
2003年当時、およそ30年前に農耕放棄されたアルジャン村のラベンダー農園には、多くの雑草や樹木が侵入していたため、木を伐採し、元どおりの農地へ戻す必要がありました。
当農園のラベンダーは、草原に播種された健康な真正ラベンダーの種子からの採取に由来します。 これは病気や害虫のリスクを軽減し、1年後の発芽を促進します。
農地では3つの作業が行われます。トラクターで畑を耕すこと、苗を植え付けること、植えた苗を確認すること。(確認作業では土を固めて、苗を真っ直ぐにします)
南仏のラベンダー畑でよく見られる畝が揃っている光景を作ります。これはトラクターが入るために作られます。
鍬や鋤などを用いて畝の間を人間の手で整え、羊たちが雑草を食べて除草します。
満開直前の最も香りの良い時期にトラクターによって一斉に行われます。無農薬栽培を行っているため多くの雑草が混ざりますが、刈り取られた花は、多くの人の力で雑草と選別されます。その後ダンプカーの荷台に乗せられて蒸留所の隣の広場まで運ばれます。
毎日、6トンものラベンダーの花束を運びます。
広大な敷地で2日〜3日間の天日干しを行います。自然な環境で乾燥させることで、ラベンダーの芳香成分が濃縮し、純度の高い精油となります。
収穫したてのラベンダーとは違い、茶色のパリパリのラベンダーになります。
最も伝統的な水蒸気蒸留法によってラベンダー精油を抽出します。釜にラベンダーを詰める時には人間の重量で圧縮します。蒸留に用いる水はもちろんヴェルドン山からの伏流水。なお、標高1400m地点にある蒸留所では、わずかに沸点が下がり自然な減圧蒸留となっているようです。
燃料には藁と蒸留後のラベンダーの穂を用いるため、古典的なシステムですが廃棄ゼロを実現します。