農園について

ブルーダルジャン・ジャポン

南フランス発ラベンダーブランド「ブルーダルジャン (Bleu d’Argens)」は、オート=プロヴァンス地方に中世から伝わる希少な原種の真正ラベンダー文化の普及と、薬草としての魅力を発信しています。癒しの香りとしてだけでなく、古来から伝わる薬草としての価値観に基づいたスキンケア、アロマテラピー製品を展開しています。

 

アルジャン村は16世紀以前より真正ラベンダーの高品質な産地でした。1970年代に合成香料やラバンディン(交配種)の登場で衰退した真正ラベンダーを野生種から復活させた、「ラベンダーのふるさと」の香りをお届けしております。

どんな基準でアロマを選んでいますか?
「感覚」を大切にしたい、あなたに
「買い物=投票」と考える、あなたに

自分の感覚を大切にする人へ、品質の確かな本場の香りを選んでほしい。能登の自然の中で育った日本人とラベンダー農園を営むフランス人、奇遇なふたりの出会いから、ブルーダルジャン・ジャポンをスタートさせました。

 

ブルーダルジャン農園は、2005年の創業以来、厳しいフランス政府A.O.P.基準をクリアした原産地認証に基づいた真正ラベンダー精油を生産してきました。

フレンチ・アルプスの麓
標高1400m、人口10人のアルジャン村から

ブルーダルジャン農園は、フレンチ・アルプスの最南端として知られるフランス・プロヴァンス地方の標高1400mに位置するアルジャン村に設立されました。農園はヴェルドン自然公園の東に位置し、南フランスの貴重な自然環境が手付かずで残されています。

 

野生のラベンダー、イモーテル、セントジョンズワートなどが自生する土地の中に33ヘクタール(33万平方メートル)の無農薬農園を所有しています。

野生ラベンダーと
ここにしかない自然環境の維持が
私たちの最も大切な使命です。

特別な自然環境の維持は、農園の主な目的と製品づくりのコンセプトです。製造工程において環境や人体への有害物質を全く使用せず、100%天然成分のみでアロマテラピー製品を製造しています。

 

野生ラベンダーが生息しており、マーモット、野ウサギ、希少種の蝶など独自の生態系が維持されています。この取り組みが認められ、HVEレベル3の環境認証を取得しました

HISTORY

アルジャン村とブルーダルジャン農園の歴史

10世紀以前のアルジャン村
オート=プロヴァンス地方で最も古い村
1.5億年前には海の底だったアルプス地方が山岳となったのは700万年前頃と言われています。

紀元前数世紀にはケルト語でArgento(アルゲント)と名付けられたこの村は、紀元前100年頃に帝政ローマ帝国によって占領され、1200年頃までArgenteusと呼ばれました。西暦588年頃には西ゴート帝国の支配下で岩山に城壁が建設されました。この城壁は1940年代まで存在していました。この村の名前から、古代には「銀鉱山」があったことが示唆されます。

また、テンプル騎士団の修道院があったことも判明しています。
10世紀以前のアルジャン村
17世紀のアルジャン村
ペストによる被害と、ラベンダーの存在
村は16世紀のペストによる大規模な被害を受け、1600年代にアルジャン村を谷の反対側へと移動させました。1664年、アルジャン村に新しい教会を建設しました。また、17世紀にはアルジャン村の野生ラベンダーが薬草として活用されていたことが記録されます。

1717年には60世帯300名の人口となりました。
17世紀のアルジャン村
19世紀末〜20世紀初頭
アルジャン村のラベンダーと「青い黄金」
19世紀には移動式蒸留器にてラベンダー精油を製造していたアルジャン村。1904年に近隣のバレームに大型固定式蒸留所が誕生します。グラースの香料会社が自社蒸留所を設立させ、ラベンダー文化が花開きます。アルジャン村の真正ラベンダーは、ここで蒸留され、世界中の香水の原料として販売されました。

当時、金と同等の価格で取引されたことからアルジャン村の真正ラベンダー精油は「青い黄金」と呼ばれるようになりました。
19世紀末〜20世紀初頭
1970年代
真正ラベンダーの衰退と消滅
1970年代まで続けられたアルジャン村の真正ラベンダー精油は、その品質からワインに準えて「グランクリュ」と称されました。しかしながら、工業化による合成香料の普及、交雑種の普及により真正ラベンダーの取引価格は急落。

1975年にアルジャン村のラベンダー栽培は消滅しました。
1970年代
2003年
ヴェロニク氏、ブルーダルジャン農園を設立
パリ出身のヴェロニクはトレッキングに訪れたアルジャン村の歴史を学び、この地の野生ラベンダーを復興させることを決意。大学でアロマテラピーの国家資格を取得。また、農園を設立するための大型トラクターの免許も取得しました。
2003年
2005年
フランス政府原産地保護呼称 A.O.P.を取得
フランス政府が制定する原産地保護呼称に認定、以降毎年更新される。
2005年
2008年
A.O.P. 真正ラベンダー精油コンクール金賞受賞
初めてのコンクール出品にて金賞を受賞。
2008年
2009年
A.O.P. 真正ラベンダー精油コンクール銀賞受賞
初めてのコンクール出品にて金賞を受賞。
2009年
2011年
CENSO準拠
持続可能な真正ラベンダー精油の生産方法に関する規定に準拠。CENSO(持続可能なラベンダー生産者委員会)に加盟
2011年
2012年
ラベンダー騎士団シュバリエ受勲
真正ラベンダーの生産と発展に貢献したとして、ヴェロニク氏がラベンダー騎士団シュバリエに称される。
2012年
2014年
スローコスメティック 2つ星
2013年にベルギーで発足した国際NGO団体スローコスメティック協会によって、ブルーダルジャン農園の製品がラベル「スローコスメ 2つ星」に認定。エシカル、エコロジー、ナチュラルに関する国際認証
2014年
2015年
日本初上陸
当時22歳だった代表 金子竜得がブルーダルジャン農園の新聞記事を読み、アルジャン村を訪れて、輸入事業のための会社を設立。同年8月から発売開始。
2015年
2016年
南フランス・最優秀手工芸品賞
ブルーダルジャン農園の真正ラベンダー精油が南フランス商工会議所主催の手工芸品コンクールにて最優秀賞を受賞。
2016年
2018年
フランス無形文化遺産に登録
ブルーダルジャン農園の伝統的な生産方法がラベンダー文化の象徴として、フランス文化庁「フランス無形文化遺産」の登録レポートに掲載。今後、ユネスコ世界無形文化遺産への認定を目指しています。
2018年
2020年
火災によって蒸留所が焼失
ブルーダルジャン農園で発生した大規模火災。消防車27台による消化活動で沈静化するも、農園内の蒸留所が焼失。
2020年
2022年
環境重視価値 H.V.E.レベル3 認証
蒸留所の一時移転と復興計画。そして、フランス環境庁「環境重視価値 - H.V.E. レベル3」を取得。環境保護のための農園づくりが認証される。
2022年
2023年
ユネスコ世界ジオパークに認定
ユネスコ世界ジオパーク発祥の地「オート=プロヴァンス ジオパーク」内のラベンダー農園として、希少な地質、自然環境がユネスコに登録される。
2023年

FOUNDER

創業者

ブルーダルジャン農園 創業者

ヴェロニク・ペルツァー

フランス・パリ出身。世界140カ国で事業を展開する大企業の管理職になりましたが、当時の女性キャリアの限界を感じて、ラベンダー畑を復活させることに使命を感じました。そして、2003年にパリから人口8人のアルジャン村に家族とともに移住を決意しました。

 

伝統的な真正ラベンダーを野生の種から育て、畑を耕し、蒸留所を建設しました。2005年には大学で学んだ生物学の経験を生かして、100%天然成分で植物の美容成分にこだわった「ブルーダルジャン」のブランド品質を確立させました。

ブルーダルジャン・ジャポン 創業者

金子 竜得

1992年生まれ、石川県七尾市出身。能登半島の農家の倅として生まれ育ち、農業と自然に興味を持った幼少期を経て、20歳でフランス・ボルドー大学へ留学。ワイン三昧の遊学生活の傍ら、週末やバカンスを活用し8カ国50都市以上を巡り見聞を広める。

 

留学最後の旅に訪れた南フランス・プロヴァンス地方で真正ラベンダーの存在を知る。ブルーダルジャン農園の新聞記事を読んだことがきっかけで、農園を訪ねる。無農薬栽培、原種の保護や環境維持のコンセプトなどについてヴェロニクと意気投合し、2015年より日本への輸入販売を開始。

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