《深夜ジャズ》レイ・ブライアント「Cubano Chant / クバーノ・チャント」

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久々の更新はジャズの話題。最近は深夜まで作業をすることが多くて、マイオーディオと仲良くなりつつあります。

マランツのプリメイン/SACDにゼンハイザーのHD650で聴き浸ることが多いのですが、最近なにやらSACD Playerのヘッドホンジャックに異変が… 少し左耳にノイズが入ってるような… 気のせいにしておきましょう。(笑)

さて、私の大好きなレイ・ブライアントのアルバム。

「Alone at Montreux」Ray Bryant

このCDは、スイスのモントルーで毎年開催される世界3大ジャズフェスティバルの一つ「モントルー・ジャズフェスティバル」でのソロ公演を収録したCDです。1972年なのでだいぶん昔の演奏です。にもかかわらず、音も良いし、名曲揃いということでレイ・ブライアントの大名盤と呼べる一枚だと思います。ちなみに、この演奏会はもともとオスカー・ピーターソンが出る予定だったのが、急遽レイ・ブライアントが代役で出演することになったそう。

僕がこのCDを買ったのは随分前、大学2年生くらいの頃でした。その時はレイ・ブライアントが何者かも知らず、ただジャケットに惹かれて買ったのでした。巨大すぎる両手を広げた写真はインパクト抜群。その両手が奏でるピアノの音も極太。一曲目の「Gotta Travel On」のほんの出だしから線の太い和音がリズミカルに流れてくるのです。

しかしながら、このCDの良さに気づくまでには長い時間がかかりました。なぜならば、つい1年ほど前まで棚に入ったままだったのです。このブラックミュージックど真ん中とも言うべきブルージーな和音の濃さに耳が追いつけなかったのかもしれません。今ではブラックミュージック大好きなんですけどね。きっかけはサッチモにあり!ですが、この話はまた今度。

それで、このCDの3曲目。「Cubano Chant / クバーノ・チャント」
日本語に無理やりすると「キューバ風音楽」みたいな感じでしょうか。Chantには「一定の旋律」と言う意味もあるのでそちらのニュアンスもあるのかも。いずれにせよラテン系ハイテンポでキャッチーなリズム。レイ・ブライアント自身のオリジナル作曲でもあり、代表曲でもあります。オスカー・ピーターソンが弾いて有名になった曲でもあります。

1曲目、2曲目と経て、この曲で一気にレイの世界観に引きずり込まれ、その後も全て名曲名演揃いで気づけば9曲目「Until it’s time for you to go /別れの時まで」になっていて… 本当に良いアルバムです。

ソロバージョンは残念ながらyoutubeにはありませんでしたが、トリオでもやっぱり良い曲です。アップテンポで深夜を過ごすのも悪くはありません。キューバだけにお供はラム酒でしょうか。 ちなみに、私はジン派です(笑)

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