前回のPart1に、幼少期に関しての記事を書きました。今回は、その続きです。
「会社を作りたいな」あるいは「経営者になったら楽しいだろうな」と思ったのは、おそらく小学校高学年か中学生の頃。しかし、別にイメージがあったわけでも、何の会社を..とか考えていたわけでもありません。とにかく、自分で仕事をしたいと思っていたのです。
それはおそらく育った環境に影響されたのでしょう。
私の周りの大人たちは、少なくとも僕の見える範囲では楽しそうに働いていました。もちろん、一番身近なのは両親です。楽しそうに自営業をしてるわけですから。子供心には、ほとんど遊んでるようにしか見えませんでしたし、ほんとに遊んでたのかもしれません(笑)
それだけでなく、幼少期から本当に様々な大人たちの中に囲まれて育ったので、自然と「大人 = 楽しい」というイメージになっていたのだと思います。なぜか僕の幼少期にはかっこいい愉快な大人たち、そして丁寧に文化的な暮らしをする古老が多かったと思います。
『早く、大人になりたい!』
10代の頃は、ずっとそう思って行動していました。気づけば学生時代をひたすら独立心と好奇心の向上のために費やしていました。
小学4年生の頃からは、友人を連れて今は無き「のと鉄道 能登線」で能登半島を旅したこともありました。当時9歳の子供にしてみたら大冒険です。6年生の時には、能登鉄道で旅をしている時に、ばったりテレビクルーと出くわし取材を受けたのも良き思い出です。そんな冒険好きの少年が外国に興味を持つのにあまり時間はかかりませんでした。
中学・高校と外国に行きたいと思いながらも、SARS・MARSが流行ったりとタイミングが悪く、外国に行くことは叶いませんでした。
そして、初めて海外に出たのはちょうど20歳。今から3年前のことです。2013年9月にフランスへ私費留学のために念願叶って初の海外です。フランスを留学先に選んだ経緯は省略しますが、ほとんど直感みたいなものです(笑)
そのフランス留学で、たくさんの大人たち・友人たちと出逢いました。まさにこれが起業までの道です。その時のアクションひとつでまったく違う人生になっていたかもしれません。けれども、人との出会いこそ人生の転機となり得ることがあります。
フランス留学も終わりに近づいた頃、ある日本人芸術家の個展パーティーに参加させていただきました。その時に、来場していた日本人音楽家を紹介して頂きました。
「僕は、聴くだけですがクラシックが趣味です。」
と、そんな話から次のコンサートについて伺うと、その方は「南フランスのオランジュという街の音楽祭へ参加する予定がありますよ」と仰ってくださいました。「もしよかったら、一緒に行きませんか?」とも。
あると言われれば、行ってしまうのが僕の性分ですので、もちろん行きました。ちなみに、住んでいたボルドーからオランジュまで電車で7時間かかります。そんなに遠いとは、お返事をした時には全く知りませんでした。
次回、南フランスの旅です。そこで、はじめてラベンダーの香りに出会いました。