起業するにあたって Vol.3 – 南フランスと芸術 –

目次

音楽祭と素敵な出逢いに誘われて訪れた街。そこは、南フランスのオランジュという小さな美しい街でした。2000年前の古代劇場や凱旋門など多くの遺跡が残されている街でもあります。

夕方になって、南フランスの少し冷たさも混じったような心地よい空気とともに、古代劇場の熱気と古典音楽の不思議な情緒がなんとも言えない感情にさせます。

演奏曲は「カルミナブラーナ」です。

確実に、その場が僕にとって理想の心地よい空間だったのです。今でも4回ものアンコールと拍手が鳴り止まなかったことは鮮明に覚えています。お誘いただいた音楽家の方とは夕食や演奏後までご一緒させていただきました。

本当に貴重な経験です。一聴き手である僕が、素晴らしい音楽を奏でる方と半日も一緒にお話しできるわけですから。

きっと僕はあのベルリンフィルの演奏も、ウィーンの楽友協会の金ぴかの会場も、そして古代劇場のカルミナブラーナも全部好きなんだ。と思いました。

それこそ、みんな違ってみんないい。それぞれにはそれぞれの役割があります。

その場面に適したもの、その時の感覚に合うもの。それは全て「感動」を超えた何かで僕の栄養になります。この1ヶ月後に行ったイタリア・ヴェローナのオペラもそうでした。その実体験ひとつひとつが心に刻まれます。それらは全て美しいものでした。

僕は、何かを提供する人間になりたいのかもしれないな…と。

それで、その旅の帰りに寄り道をしたわけです。

 

はじめに行ったのは、アルルという街です。アルルはゴッホが暮らした街として有名な場所で、絵画のモデルとなった場所やゴッホ美術館があります。そのほかにもローマ遺跡が多く残されていたり…と素晴らしい歴史的遺産を見ることができます。

 

そんなアルルの街中で、偶然にも「Lavender」の文字を見つけます。玄関先からとても爽やかな香りが漂っていたので、つい足を踏み入れてしまいました。そこは、ラベンダーの雑貨やコスメなどを販売しているお店でした。そこでお店の方からラベンダーについていろんな説明を受けました。とにかく真正ラベンダーは非常に貴重なものだということは何度も仰っていました。そして、最後にラベンダー精油をこめかみと額につけてくれました。

 

 

その時でした。

それは、ほとんどインスピレーションに近いかもしれませんが、身体がふわっとラベンダーで包まれるような感覚になったのです。旅の疲労も夏の暑さも和らいで、爽やかな感覚を極限まで上昇させたような感覚でした。


次の寄り道はアヴィニョンです。

 

アヴィニョンには中世ヨーロッパの歴史の舞台となった教皇庁やいくつか上品な美術館があります。そして、プロヴァンスワインの街でもあります。街角で見つけたワインショップのオーナーとは妙にウマが合い、多くの知識や知恵を教えてくださいました。美術館ではフジタやピカソなど多くの偉大な画家の作品を見つけることができました。

 

そして、一通り観光した後にアヴィニョンの街中を散歩していると、見覚えのある文字が飛び込んできました。なんと、アルルと同じあのラベンダーショップがあったのです!偶然とはいえ、細い迷路のような街の一角に同じ店を見つけるとは…!

 

やはり2度目となるとだんだんラベンダーに取り憑かれて(笑)しまっているもので、帰る頃にはラベンダー精油や多くのラベンダーのお土産を手にしていました。

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プロフィール
ブルーダルジャン・ジャポン代表
金子竜得

1992年生まれ・石川県出身 / フランス・ボルドー留学を機に出逢ったラベンダー農家「ブルーダルジャン」と意気投合し、輸入を決意する。日本販売元として起業し、「ラベンダー農家」と南フランス文化を伝える。 アート・旅行・オーディオ・カメラが趣味。