ワイン好きには堪らない魅惑の街『ボルドー』
ボルドーは、ぼくが留学先に選んだ都市なので触れないわけにはいきません。いや、贔屓目に見ても観光地として非常に完成された街だと思います。
それは統計からも明らかで、NYタイムズの「2016年に行くべき観光地」世界2位、「フランス人の住みたい街」No1などの高い評価を数多く獲得しています。実際1年間住んで見ても、この上なく快適に暮らせました。
さて、こちらはボルドーの街に沿って流れるジロンド川のほとりにある名所「水の鏡」です。正面に見えるのがブルス宮と呼ばれる元宮殿。今では税関博物館やイベント会場として使われているようです。一定の間隔で広場の足元から水が溢れ出し、こうした水たまりを作ります。
一つの観光名所として最もボルドーで有名な場所でもあります。
パリよりゆっくりお買い物が楽しめる街
ボルドーの魅力の一つはショッピング。黄金の三角地帯と呼ばれる3辺の大通りには高級ブティックをはじめ、様々なお店が並んでいます。パリとは違い、人も少なめなのでゆっくりとショッピングを楽しむことができます。エルメスやヴィトン、カルティエをはじめ、日本未上陸のブランドも数多く存在します。私のおすすめメンズブランドは「IKKS MEN」や「EDEN PARK」「MASSIMO DUTTI」「CHEVIGNON」です。これらは、全て日本未上陸です。
そして、パリよりもずっと治安が良いです。安心してお買い物ができるのもボルドーの魅力です!
黄金の三角地帯のある地区がボルドーの中心部です。オペラ座や多くのレストラン、ホテルが集まり、高級で優雅な雰囲気が味わえるはず。ここら辺がもっとも治安が良いと思われるので、ホテル選びに慣れていない方はこの辺りだと安心です。特に、夜になっても明るい通りなので。
もっとカジュアルなお買い物を楽しみたい方にも朗報です!ボルドーには、ヨーロッパで一番長い商店街があります。その名はサント=カトリーヌ通り。ボルドーのオペラ座前のコメディ広場から約2キロも続くこのストリートには、若者ご用達のファッションブランドをはじめコスメ店や雑貨屋さんなど基本的になんでもあります。そして、フランスの大きな百貨店「ギャラリー・ラファイエット」も。
ワインの街。そしてグルメの街。
そんなボルドーの名物といえば、やっぱりワイン。中世以来ボルドーワインの貿易によって発展し、今なお発展し続けている街。そんな街のあちこちには、当たり前のようにワインバーやビストロ、レストランがあって夜はどこも賑わっています。
そんな中、僕のおすすめのワインバーがこちら。
Aux quatre coins du vin (オ・キャトル・コアン・デュ・ヴァン)
いつも満員で人気なワインバーです。サン=ピエール地区というレストランが密集している地区にあって、夜になるとそこら中で賑やかな声が聞こえてくる場所。このワインバーの向かい側にはサン=ピエール教会があるので、比較的わかりやすい場所です。
ここでは、ボトルでももちろん注文できますが、グラスで注文できるワインの数が結構多い。最近日本でもたまに見かける自動サーバーにカードを差し込んで好きな量を3段階から選ぶと、グラスに注がれる仕組み。カードは注文時に購入できるプリペイド方式。だから、少ない量でいろんなワインを楽しみたい人にはオススメです!
人気なワインバーなので、結構良いワインがグラスで飲めちゃうこともあります!
ここのバーで「Chateau Lynch Bages 2009」や「chateau d’Yquem 1997」がグラスで飲めた…なんて、未だに信じられません(笑)
フランスで飲んだ中でも1、2を争うくらいに印象に残っているワインです。
La Boîte à Huîtres (ラ・ボワット・ア・ユイットル)
さて、ボルドーにはもう一つの名物があります。それは海のミルクと言われる牡蠣。大西洋に面したボルドーでは、近隣ではアルカッション湾など良質な牡蠣の産地としても知られています。アルカッションはボルドーから電車で小一時間ほどで行けるおすすめのリゾート地なのですが、今回はボルドー市内で食べられる牡蠣のお店。
フランス語で「牡蠣を飲む」というボルドーの牡蠣レストランは、ボルドーの大劇場の真横に位置しアクセスも便利。アルカッションの牡蠣をはじめ、フランス大西洋各地で採れるブランド牡蠣を数多く取り揃えていました。ディナー前のアペリティフ(食前酒)に牡蠣と白ワインって最高ですよね??
最高ですね。能登の海で育った僕にとっては、牡蠣はカバンに入れて持ち歩きたいほどの必需品なのです。日本海と大西洋では何か違うのでしょうか。でも大西洋の海はすごく綺麗です。そして気のせいかもしれませんが、少しお上品に仕上がった牡蠣…のような気もします(笑)
地図を持たずに散策できる歴史ある旧市街。
さて、ボルドーの中心部をみると歴史的な建物が数多く見られます。市庁舎前の広場には、サン=タンドレ大聖堂という11世紀に建築された大きな教会があります。ここは、サンティアゴ=デ=コンポステーラの巡礼路の一部になっており、たまにトレードマークであるホタテの貝殻をリュックに付けた巡礼者を見かけました。
上の写真、正面に見えるのがボルドー市庁舎。右側のカフェでよくフランス語の勉強をしたり、ビールを飲んだりしてました(笑) 向かって左側には、ボルドーの司教座が置かれたサン=タンドレ大聖堂があります。(写真下) なので、前のカフェでは大聖堂を眺めながらビールが飲めます!
ボルドー旧市街地は、「月の港 ボルドー」として世界遺産に登録されています。そのため、街を散策すれば様々なモニュメントに遭遇します。古い大きな鐘楼や、門、教会などなど挙げればキリがないほど。ぜひ古い路地裏や様々な名所をぶらぶらしてみることをオススメします。いろんなお店や趣ある広場に出くわすことでしょう。そんな広場で見つけたカフェやバーで一杯っていうのもオツなものだと思います!
ボルドーで1番の観光スポットは市民公園!?
「食よし、街よし、治安よし」なボルドーの街。街はかなり綺麗で、移動も路面電車が走っているため優しいですし、ぼくはボルドーでは一度もスリなどには逢いませんでした。パリや南仏に比べると治安がいいと思います。(しかし、注意は必要です!)
そんなボルドーでおすすめする過ごし方は、ピクニック!(笑)
パン屋でサンドイッチを買ったり、生ハムやチーズを買って、のんびりと公園や川沿いで過ごすことが何よりの贅沢。まるでボルドーっ子のようなひと時を過ごせば、きっと心もリフレッシュできるはずです。
おすすめの公園は、「Jardin Public」(ジャルダン=ピュブリック:市民庭園)かなり広い公園なのでゆったりとピクニックできます。18世紀に作られた庭園は、なんとイギリス式。古い建物やレストランなんかもあったりして市民の憩いの場として愛されています。
そんなわけで、ボルドーが僕のおすすめ第2位でした。いよいよ次回は第1位の発表です!