南仏プロヴァンスのAOP真正ラベンダー精油がやっぱりスゴい3つの理由

以下、2年前の記事の改訂版になります!

いよいよプロヴァンスにラベンダーの季節がやってきました。Facebookでは南仏の自治体などが毎日のように一面に広がるラベンダー畑の写真を掲載しています。去年は残念ながら行ってないので、私がラベンダー畑に行ったのはもう2年前のことになりますが、ブルーダルジャンの畑の写真はこちらです↓

せっかくブログを始めたので、ここら辺でせっかくなので真正ラベンダー精油の魅力について描いてみようと思います。

ラベンダー全体の生産量のわずか2%

ラベンダーの種類別収穫量

さて、この満開のラベンダーたちはこの後どうなるのかというと、全て刈り取られてエッセンシャルオイル(精油)になります。その収穫量は、プロヴァンス地方全体で1000トン以上にもなります。しかしながら、そのほとんど全て9割以上のラベンダーはAOP(原産地保護呼称)に認定されていません。

AOPとは、フランスのAOCに倣って1992年に生まれたヨーロッパの原産地保護呼称です。AOCはAOPの一部を構成しています。産品の原産地を保証するもので、気候条件、日照、土壌、植生、飼料、先祖伝来の飼育や生産法などの地域特性が産品に反映されるという考え方です。産品が該当する地域で正当に生産されたものであることを証明します。

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AOPに認定されるラベンダーの品種は「真正ラベンダー」のみで、標高は600m以上の土地で栽培されたものでなければいけません。現在栽培されているラベンダーのうち流通量(精油、花、ブーケの総量)にして1000トン程度が「ラバンジン」という交雑種なので、そもそも品種が違います。さらに、真正ラベンダーだからと言って全てが認定されるわけでもなく、AOPに認定されるには様々な品質検査をクリアしなければなりません。

真正ラベンダー全体の流通量が90トン程度と言われており、ラベンダー精油の中でAOPに認定されたものはたった20トンほどと言われています。。AOP真正ラベンダー精油がプロヴァンスの「青い金」だというのは納得です。

そして、消費者の視点から考えてみると、生産者が判別できるAOP真正ラベンダー精油はほとんど目にすることがないかもしれません。アロマテラピーがこれほど流行していて、実際にラベンダー栽培に携わっている方々が見えないというのは残念な気がします。

ちなみに、全てのハーブの中で「AOP」という制度が適用されているのはラベンダーだけです。ローマ時代から2000年以上もの歴史を持ち、近代香料の原点にもなった植物はまさにハーブ界の王者とも言えます。

孤高の情熱を与える、真正ラベンダー

真正ラベンダーの中でも標高の高い場所で咲くものは希少価値の高いものとして知られています。特に、標高1,200m以上の土地で栽培された真正ラベンダーは最高級と言われ、市場に出回ることもあまり多くありません。

弊社で取り扱っているブルーダルジャンは標高1,400mの土地で栽培されておりますが、これも直接販売のみで一般市場には提供していません。(日本では弊社のみの取り扱いとなっています。)

なぜ標高が高いものが品質が優れるかというと、プロヴァンスの気候にあると言われています。プロヴァンスの険しい山々に囲まれた高原では夏になっても寒暖の差が激しく、厳しい自然環境で育つ真正ラベンダーはその芳香を強く持つ傾向にあるようです。

さらに、中世の書物『アラビアンナイト』の一節にあるように、ラベンダーは他の花と混じるのが好きではないようです。

おお、私はなんと幸せなことか。
花壇を飾るあれやこれやの花々の一つでもなく、
卑しい手に摘み取られる気遣いもない。
そして、くだらぬおしゃべりに煩わされる心配もない。
さまざまなほかの植物、私の姉妹たちとは違って、
自然は私を小川から遠く離れた場所で育つようにしてくれた。
私は耕された場所と文明のある土地を好まない。
私は野生のもの、人の世から遥かに離れた

荒野と孤独の中に私はとどまる。

なぜなら、私は群衆に混じるのが嫌いだから。

(・・中略・・)

自由、私は自由!

アラビアンナイト

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ラベンダーの歌

自由で、何にも靡かない強さを持った情熱の花は、私たちに並ならぬ情熱を与えてくれるのです。

そのおかげもあってか、22歳で起業し3年目を迎えた今、より一層仕事に人生に情熱を注ぎ続けられています。真正ラベンダーには不安やネガティブな感情を取り払う要素があると言われているのも、そのためでしょう。日々生きることに情熱を持つには最良の香りだと感じます。

感性を研ぎ澄ます香り、真正ラベンダー

今までアロマ関係のお仕事をされている多くの方々に、この真正ラベンダーの香りを嗅いでもらってきました。すると、ほとんど全ての方が同じ特徴を言ってくださいます。

複雑で凝縮された香りがする。

一見するとラベンダーとは思えない濃厚な香り。

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これは非常に興味深いと思いました。1,400mの標高で育つブルーダルジャンの真正ラベンダーはアロマの用語では「ケモタイプ」と呼ばれ、その土地特有の成分構造を持っています。そのため、一般的な真正ラベンダーとも少し成分の内容が違います。

ブルーダルジャンのオーナー曰く、痕跡量も含めて600種類もの成分が含まれているそうです。主な芳香成分だけでも10数種類もの成分があるということで、他の植物と比較してもかなり多いのではないでしょうか。そのため、一般的なラベンダーの香りとは違うと思われるはずです。

ラベンダー精油、エッセンシャルオイル

そのような芳香成分は、鼻からシナプスを通して大脳辺縁系へ到達し、その後大脳皮質の嗅覚野で香りとして認識されます。その時に通る「大脳辺縁系」という場所は、脳の中でも原始的な役割を果たす本能や感情・記憶を喚起させる場所とされています。

そのため、複雑な香りによって大脳辺縁系を刺激することで、眠っていた感情を呼び起こし豊かな想像力が身につくでしょう。私はすでに真正ラベンダーの香りに溢れた日常生活を送っていますが、特に仕事中にはラベンダーの香りを使って集中力を高めています。

プルースト効果

余談ですが…

ある香りを嗅ぐことで古い記憶が呼び起こされることを「プルースト効果」と呼びます。これは、フランスの文豪プルーストの著書『失われた時を求めて』の中のエピソードに由来します。紅茶にひたしたマドレーヌの香りで幼少期の出来事を思い出すという、なんともオシャレな話でした。ちなみに『失われた時を求めて』は、400字詰め原稿1万枚(!!)の超長編小説で世界最長の小説としてギネスに認定されているとか…

 

いくら感性を高めても、飽きっぽい私にはとても読みきれそうにありません…

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