2015年に起業してから、初めてとなるパリ。留学以来のおよそ2年半ぶりとなるパリ。僕にとっては感慨深いというか、一つの大きな節目を迎えるタイミングかも…なんて、色々と思うところがあったような今回のパリ出張です。
というのも、実はパリにはあまりいい思い出がなく…逆に、貧乏留(遊)学生の頃の苦い記憶ばかりがありまして、キャッシュカードをスられたり、ジプシーに囲まれたり、メトロのホームで見知らぬ男に背後からカバンに手を突っ込まれたり…とまあ、本当にいろんなことがあった場所なのです。。。
ですので、正直なところ、あまりパリにはいいイメージがございません…(笑)
(ただ単に、私の不注意による被害なだけですので、あしからず…)
が、しかし!!
留学からの帰国時に、私はある決意(?)をしました。
「いつか、仕事でパリに行こう。」
当時は、特に何にも深く考えてはいませんでしたが、
パリで仕事ができたら楽しいだろうなあ…くらいの決意です。
確かに、パリには観光名所もたくさんありますし、
文化も料理も音楽も、ほとんどすべて楽しめちゃう場所なのですが、
なんせ、物価が高い…の一言に尽きます。
学生のメリットは…
強いていうなら、美術館や公共施設などは学割やらで、すんごい安くなるくらい。
しかし、食費も滞在費も、地方都市とは比べものになりません…
例えば、カフェ1杯の価格…地方都市で1ユーロのものが、パリでは3ユーロ以上。
なので、私の勝手なパリの印象は、「ビジネスの街」って感じです。似たような街に、イタリアのミラノもありました。そういうわけで、今回初めて”仕事として”パリに行くことができた、というのは、私にとって、一つの大きな通過点だったように思います。
それほど、留学時とは「全く違う」パリの姿を見ることができた、ということです。(おかげさまで本当に有意義な出張になりました…!!) もちろん、どちらのパリの姿も本物なのは間違いありません。ただ、僕の好きなパリは、「ビジネスの街」だったと言うことです。とか言いながら、今回もちゃんと観光もしてるわけですが(笑)
そんなわけで、プロローグが長くなってしまいましたが、いよいよパリ滞在記のスタートです!!
パリ農業国際見本市へ行ってみた
出張の目的は、毎年パリで開催される欧州最大級の農業にまつわる全てが勢ぞろいする見本市「パリ国際農業見本市」の視察と、それに初出展するブルーダルジャンのオーナーと会うためです!
さらには、パリでの新たな輸入雑貨の発掘が主な目的でした。
凱旋門から車(Uber)で30分ほどのところにある巨大な会場こそ、「Paris Expo Porte de Versailles- パリ・エキスポ ポルト・ド・ヴェルサイユ」です。会場は、パビリオン1〜8までありますが、今回はパビリオン7以外の全ての会場を使用していました。
なので、かなり広いです。まるで万博みたいな感じ。かる〜くお祭り騒ぎです(笑)
ちなみに、それぞれのパビリオンごとにテーマが決められています。
パビリオン1は家畜ブース。
牛、豚、羊などの動物たちが、”生きたまま”所狭しと並んでいたり…それを加工した食材、食肉やチーズなどを展示したり…
そして、パビリオン3!
こちらが今回のお目当で、フランスの13地方とその名産品ブース。ブルーダルジャンは、こちらのプロヴァンス地方のブースに!!フランス全土から様々な農産加工品が販売されていました。
パビリオン4には環境や自然に配慮した製品が並び、パビリオン5にはフランスの海外領土の名産品や、世界各国の名産品のブースが並んでおりました。そして、パビリオン6では馬の品評会が行われ、パビリオン8では犬のコンテストが実施されていました。
そんな約20万平方メートルに及ぶ広大な会場を、(東京ビッグサイトが合計約9万だそうな) 私の独断と偏見で、面白そうなものをピックアップしてみようと思います。
家畜の隣で丸焼きを食べる!? -パビリオン1-
家畜の隣で丸焼きを食べる!? -パビリオン1-
こちらは、家畜コーナー!
やったら広い会場にはフランスの生ハムで有名なバスク豚やら、(写真上の白黒模様の豚)牛やら羊やら、生きたままで並んでいます。まさにお国柄。しかも、、、ものすごい臭いなのです。
で、そのブースの隣で、豚の丸焼きを頬張るフランス人。その強靭なる精神力には脱帽です。。。(苦笑)
さらに、美しい牛や羊を競うコンクールが実施されたり、生きた羊が、その場で販売されたり…と、なんでもあり??な状態です。(笑)
見本市というより食べ物のお祭り状態!?
さて、ここまで見ると、ピンときたという方!
この農業見本市….ただの見本市ではございません!一般市民も大人14ユーロ(約1,800円)で入場可能なこの祭典は、今年の入場者数なんと!!1週間で約62万人という超人気な見本市!
言うなれば、農業大国の威信をかけたお祭りみたいなもの。日本がアニメ大国でコミケならば、フランスは農業で見本市といったところでしょうか。
しかも、時の大統領やフランスの各政党党首が足並み揃えて視察に訪れるほど大規模!それだけ、農業という巨大産業がフランス国民にとっては大きな関心事であるということでしょう。様々なテレビ局が常に中継をつなぎ、有名シェフが実演し、芸能人が試食する。いち見本市にしては、すごい気合の入れようです。さすがは農業輸出国のパワーですね!(笑)
フランス全土の生産者が直接販売をするために、一堂に会する機会というのはそうそうありません。きっと素晴らしいものがたくさんあるに違いない!
それは、パビリオン3の、本当に熱い想いを持った素敵な生産者さん達が証明してくれました。
Vol.2へ続く…
…フランスでも「ゆるキャラ」ブームでしょうか。。。
ノルマンディー地方のマスコットキャラクターだそうです!(笑)