《2018年フランス出張記》ボルドー&コニャックの酒巡り旅。

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コニャックは、酒の名前ではない。

バイヨンヌを後にして、ボルドーへ戻りました。ボルドーは私にとって留学で暮していた馴染深い街。そんなボルドーから電車で小一時間のコニャックという街へやってきました。

コニャックといえばブランデー、お酒の名前として有名なのですが、実は町の名前なのです。

下の写真の建物は、ブランデーで最も有名なメゾンであり世界最大のブランデーメーカー「ヘネシー」の本社社屋。内部は見学できる施設やショップなど一般でも入場できます。

ヘネシーでは有料で見学&試飲ができます。ネットから申し込みができるので、前日に申し込んでおきました。今回は一番お手軽な90分のコース(20ユーロ)。VSとVSOPの試飲が付いてきます。

ちなみに、最もお高い見学コースは120分のツアーで、ヘネシーパラディアンペリアルという超高級酒(約15万円)とブレンド前の原酒の試飲ができるというもの。300ユーロ(約4万円)は高いのかどうか…好きな方にとっては最高なのでしょうね!

コニャックの樽。なんとなくワイナリーとは違った趣がありました。そして、写真がないのが残念なのですが、コニャックの歴史やヘネシー、そしてLVMH(モエ・ヘネシー・ルイヴィトン)というラグジュアリーブランドの超巨大コングロマリットを形成するに至るまでの伝記映画(?)のようなものまで見学には含まれていました。

ヘネシーに含まれる原酒の数。様々な年代のものを掛け合わせて一つの製品が出来上がります。そこらへんはワインとは対照的。ワインの場合、生産年も個性のうちということができます。

ヘネシー本社でテイスティング!

実際のところ、ティスティングで提供されるヘネシーVSやVSOPは日本でも入手しやすいので、わざわざ飲みにくるようなものではなさそうです。ただ、解説(英語orフランス語)が理解できれば、また少し違った味わい方になるかも…というような感じでした。

XO以上の限定ものになると、日本でも高額ですし、そもそも流通の希少性が出てくるので試す価値はあるかもしれません。その場合、見学料は35ユーロ以上のものを選んだ方が良さそうです。

ただ、今回の私の目的は、日本に流通していないメゾンの見学でしたので、ここでは予算を抑えておきました。

日本未上陸、ブラスタッド・ティフォン社のコニャック。

コニャックで働いている留学時代の知人のご紹介で伺いました。日本にはまだおそらく正規輸入されていないであろうブラスタッド・ティフォン社へ見学ツアーです。(2019年春時点)

立地としては有名なコニャックメゾン、クルボアジェの対岸に位置しています。まるでお城のように立派な酒蔵で、この規模のメゾンが日本に上陸していないのは意外なくらいです。紹介してくださった知人曰く、コニャックの消費量は日本では全然少ないので、日本未上陸のブランドが沢山あるそうです。

そういった点は日本酒にも共通点がありそうです。日本酒の場合、ヨーロッパで一般に流通しているのはごくわずか。普通の酒屋さんに行って手に入れることはまだ難しい…と考えると、まだまだ日本文化の海外進出の本当の浸透には遠いのかもしれません。

ちなみに、ブラスタッド・ティフォン社ですが、こんな大きな酒蔵でも家族経営のメゾンとのこと。イギリスやアメリカなどへの輸出業で築き上げたものは大きいです。

昔からの蒸留機も現役で使われています。流石はコニャックメゾンだけあって、沢山並んでいます。蒸留といえばラベンダー精油も水蒸気蒸留によって抽出しますが、少し方法が違います。

こちらは「シャラント式蒸留機」と言い、ラベンダーの蒸留機と同じ単式蒸留機の仲間ではありますが、コニャックの場合はアルコール度数を高めるために2段階にわけて蒸留します。ちなみに、蒸留に用いるのは水蒸気ではなく白ワインです(笑)

白ワインを蒸留してアルコール度数を高めたものがコニャック…と簡単にいえばそういうことだそう。

見学で見せてくれた歴代のコレクション。上の樽はなんと戦中1945年のプティト・シャンパーニュ地区のコニャック。下の写真では、200年以上も前の製品をコレクションしているのだとか!

もはや、これだけでもかなりの資産のような気がします(笑)

フランス人の歴史に対する価値観というのが本当によく分かります。ここまで残してあるのは、自分たちの歴史にかなり誇りを感じていないとできないことだと思います。

それらを貴重な資産として受け継いでいるブラスタッド・ティフォン社、試飲してきました!

日本未上陸の最高級メゾンでテイスティング!

テイスティングルームでの解説。色々聞きましたが、結局どれも美味しい。(雑…)

グランド・シャンパーニュもとても上品でこの世のものとは思えないのですが、結局一番気になった限定品(Reserve de la famille)をお土産にチョイス。コニャックを訪問する際はぜひブラスタッド・ティフォン社へ!

ボルドー編へ続く。

金子 竜得

フランス・ボルドー留学を機に出逢ったラベンダー農家「ブルーダルジャン」と意気投合し、輸入を決意する。大学2年生でブランドの日本販売元として起業し、「ラベンダー農家」とその品質・文化を伝える。/ 1992年生まれ・石川県出身 / 旅行・カメラ・オーディオ(音楽)が好き。