「南仏プロヴァンスに行くなら、満開のラベンダーが見たい!」
こう思われる方が当ブログをご覧いただいていることと思います。皆様こんにちは。ブルーダルジャン・ジャポンの金子です。南仏プロヴァンス地方のラベンダー畑に魅了されすぎて、プロヴァンス地方から日本へラベンダーブランドを持ち帰ってきた私。せっかくなのでラベンダー畑の情報をまとめてみたいと思います。
プロヴァンス地方のラベンダーの見頃は6月末〜7月中旬!
私自身、初めてのラベンダー畑訪問の予定で迷ったことを思い出しました。意を決して、ラベンダー畑を見るためにプロヴァンス地方を訪れる計画を立てようにも、ラベンダーっていつ咲いてるかよくわからない。そんな質問を頂くことがあります。
僕自身も2018年は最も有名なヴァランソル高原のラベンダー収穫後にラベンダー畑に行ってしまったことがありまして、下のような写真になりました。フランス最大級の高原で、南フランス・プロヴァンス地方で最も広大なラベンダー畑が広がっています。
2018年7月25日頃だったかと思いますが、残念なことに一面のラベンダーが全て刈り取られてしまい、無残にもラベンダーの切り株の畝が壮大に美しくも整列しているだけ… これでは、せっかくの南仏観光もテンション駄々下がり間違いなしです。
この時の様子はブログ「南仏、ラベンダーの聖地巡礼《ヴァランソル高原編》」にて詳しく掲載しております。やはり自然相手の観光ですから、油断は禁物。できれば現地の天候や最近では、Facebookやインスタグラムなどでリアルタイムに知ることができますから、チェックした方が無難かと思います。
ラベンダー畑の見学は、7月第2週目までがオススメ!
「それでも、日程を前もって決めたい!」という方のために、オススメの時期をご紹介します。
ヴァランソル高原など標高600m〜800m程度の地域が収穫が早いので、6月中に行くことをオススメします。ラベンダーの街ヴァランソルでは7月中旬(2024年7月21日)にラベンダー祭りが行われるため、それまでに行くのが良いでしょう。
一方で、標高の高い地域ソーやオート=プロヴァンス地方の山岳地帯は7月上旬〜7月下旬に行くのが良いでしょう。注意点としては、遅くなればなるほど収穫されてしまいラベンダーが見れない可能性があります。
どちらも不確実要素がありますが、高確率で満開のラベンダーを見れるのは、やはり7月初旬だと思います。通常は刈り取る前です。ただ、近年では温暖化のため開花時期が早まっており、年によって開花状況は変わります1000m以上の標高の高い地域ですと、7月中旬でも見れる場所があるはずです。
※インスタ参照: #valensoleplateau #valensole
インスタ位置情報 @valensole @sault
ラベンダー畑は意外と遠い?マノスクやアヴィニョンを拠点に行動するのがおすすめ!
南仏プロヴァンス地方といえども、意外と広いんです。日本で言えば中国地方とほぼ同じ面積なんだとか。そんな南仏プロヴァンス地方でラベンダー畑の場所はどこにあるのでしょうか。
南仏プロヴァンス地方のラベンダーで知られている二つの地域、マノスクを中央にして西側のリュベロン地域と東側のヴェルドン地域についてご紹介します。
ツアーバスもあり、アクセスが便利なアヴィニョンを拠点にする
有名なセナンク修道院も! リュベロン自然公園のラベンダー畑
南仏プロヴァンス地方のラベンダーといえば、必ずと言っていいほど雑誌、ツアー、絵葉書にも登場するのがシトー派の古い修道院であるセナンク修道院です。12世紀に建設された趣のある建物と庭に咲く修道院を見ると、誰もがプロヴァンス地方に来たことを実感できるはず。また、近くにはフランスで最も美しい村のひとつと言われるゴルドもあります。
アヴィニョンから巡るリュベロン自然公園のラベンダー街道マップ
アヴィニョンからマノスクまでを横断する、リュベロン地域のラベンダーマップです。詳細は以下の通り。
A アヴィニョン観光館内所(起点)
B ゴルドの街の展望台 / C セナンク修道院 / D 石造りの小さな村 ボニュー / E Les Agnels ラベンダー農園 / F ラベンダーの街 アプト / G ソーのラベンダー展望台 / H ラベンダーの街 ソー / I マノスク観光案内所(終点)
国際免許証をもっていて運転に自信のある方は是非レンタカーで観光してみてください。また、アヴィニョン観光案内所へ行くと、ガイド付きのバスツアーなども案内してもらえるはずです!
また、時間のある方は、アプトやソーなどの民宿で一泊するのもオススメです。ラベンダーの朝焼けは綺麗ですから…
フランスで最も広大なラベンダー畑が見れるヴァランソル高原は、マノスクやエクサンプロバンスを拠点にする。
プロヴァンス地方最大級のラベンダー面積を誇るのがヴェルドン自然公園にあるヴァランソル高原です。拠点となるマノスクからもほど近く、自転車やヒッチハイクもできるくらいの距離にあります。
そして、ヴェルドン自然公園は欧州最大の峡谷としても有名観光地で、落差1000m以上もの峡谷を眺めることができるスポットでもあります。ヴァランソル高原はラベンダー栽培で最も重要な土地と言っても過言ではなく、多くのラベンダー農家が密集している場所でもあります。見渡す限り360度のラベンダー畑が見れるのもこの地域ならでは!
マノスクから巡るヴェルドン自然公園のラベンダー街道マップ
マノスクからヴェルドン峡谷までを横断する、ヴェルドン地域のラベンダーマップです。詳細は以下の通り。
A マノスク観光館内所(起点)/ B ラベンダー農園 アンジェルヴァン / C ラベンダーの街 ヴァランソル / D 一帯のラベンダー畑 / E 陶器の町 ムスティエサントマリー / F ヴェルドン峡谷 / G ヴェルドン峡谷の展望台(終点)
日帰りの場合はマノスクからヴァランソルまでの往復でも十分に楽しめるはずです。アンジェルヴァン農園などラベンダー街道沿いに様々なラベンダー農園の併設ショップが並んでいて、お土産には事欠かない様子です。
リュベロンとヴェルドン、どちらのラベンダー畑に行くか
さて、南仏プロヴァンス地方のラベンダー畑の2つの地域をご紹介しました。長くなってしまいましたが、いかがでしょうか。僕は一番初めに訪れたのがリュベロン地域で、2回目がヴェルドン地域でした。どちらも甲乙付け難く、とても魅力的な観光地です。
拠点となる都市で考えると、アヴィニョンの方が大きい街ですし、初めての方も安心感があると思います。(観光案内所も大きいです。)一方で、マノスクは、小さい町ながらも趣があり、近くにはロクシタン本社もあったりして観光に困ることはありません。
セナンク修道院で歴史を見るならリュベロン、大自然を満喫するならヴェルドンという考えも一理あるかと思います。ヴェルドンではパラグライダーや川下り、トレッキングなどのスポーツも盛んです。
秘境の原種ラベンダーが見れるブルーダルジャン農園
最後になりましたが、私たちブルーダルジャン農園のご紹介です。
ブルーダルジャン農園は、今までご紹介した地域のうち、ヴェルドン地域の東端にあります。人口8人という本当に秘境すぎてアクセス方法がレンタカー以外無いこと、周辺の村から遠すぎることを除けば、古来から受け継がれてきた野生ラベンダーに触れることができる最高のスポットです。
ラベンダーの原種として知られる最高品質の真正ラベンダーが村中に香るのは7月中旬です。7月下旬〜8月上旬は、ラベンダーの収穫で大忙し。観光客の見学は中止になるのでご注意を。標高1400mの高山地帯にあり、空気が澄んでいて、野生ラベンダーの種を撒いて育てている珍しい農園です。そのため、花の色も通常よりも鮮やかな青い色になります。
アクセス方法は、ニースからレンタカーでD4085線を通りぬけて、サンタンドレ=レ=ザルプへ向かいます。D955線をAllons方面へ向かい、途中の崖を登っていくと到着!ニースからの所要時間は6時間くらい。まさに秘境中の秘境です。